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2006/01/11
90 TOOLS FOR SOBRIETY
ソブラエティのための道具 90
20) 「もし・・・だったら」の罠から抜け出しなさい。
Get out of the "IF ONLY" trap.
「もし・・・だったら」という考えは、飲んでいたころの考えそのものです。
- 「もし、この苦悩を皆が理解してくれるなら、こんなに酒におぼれなくてもすんだのに」
- 「もし、あの朝きちんと起きられていたら、その後の出来事はずいぶん違ったかもしれない」
- 「もし、生まれた家がもっと豊かだったなら、こんな惨めな思いはしなかったろうに」
- 「もし、あの契約が取れてさえいたら・・・」
だけれど、与えられたものも、過去も、決して変わりはしませんでした。僕は心の痛みを癒すために酒を飲み、眠り、そして起きてみても事態はちっとも変わっていませんでした。
僕は何度も自分でよくなろうとしました。禁断症状の日々を越え、家族が今度こそはと期待し始めるほど止めていた日数もありました。でも結局は酒に戻ってしまうのです。
- 「もし、依存症になどならなかったなら、人生はきっと素晴らしいものだったろう」
- 「もし、精神病院に入院しなかったら、酒を飲むことにこんなに後ろめたい思いはしなくてすんだだろうに」
自己憐憫に苦しんでみても、やはり何も変わりはしませんでした。必要なのは何かに条件付けすることではなくて、無条件の降伏だったのですから。アルコールが止まった後も、僕は「もし」の罠にはまり続けていました。
- 「もし、もっと家族の理解があったなら、楽に止めていけるだろうに」
- 「もし、もっとミーティング会場がたくさんあったら、楽に止めていけるだろうに」
そうやっていつもソブラエティに条件付けをしていたのです。アルコホーリクの多くの問題がそうであるように、僕の苦しみも自家製の問題でした。でも、そこから抜け出すのには、やっぱり自分ひとりの力では足りませんでした。たくさんの仲間の話を聞き、自分と同じ「どつぼ」にはまっている経験に、時にはシニカルな笑いを浮かべ、時にはしんみりと同情することが、自分の姿を見つめる良い機会になってくれます。
僕はそんなに優秀なアルコホーリクではありません。相変わらず自分で作った「もしも」の罠にはまり、ミーティングで仲間たちに助けられています。