心の家路

砂の上の足跡
FOOTPRINTS IN THE SAND

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2005/12/06 

FOOTPRINTS IN THE SAND

砂の上の足跡

One night a man had a dream.
ある晩、男が夢をみていた。

He dreamed he was walking along the beach with the LORD.
夢の中で彼は、神と並んで浜辺を歩いているのだった。

Across the sky flashed scenes from his life.
そして空の向こうには、彼のこれまでの人生が映し出されては消えていった。

For each scene, he noticed two sets of footprints in the sand: one belonging to him, and the other to the LORD.
どの場面でも、砂の上にはふたりの足跡が残されていた。 ひとつは彼自身のもの、もうひとつは神のものだった。

When the last scene of his life flashed before him, he looked back at the footprints in the sand.
人生のつい先ほどの場面が目の前から消えていくと、彼はふりかえり、砂の上の足跡を眺めた。

He noticed that many times along the path of his life there was only one set of footprints.
すると彼の人生の道程には、ひとりの足跡しか残っていない場所が、いくつもあるのだった。

He also noticed that it happened at the very lowest and saddest times of his life.
しかもそれは、彼の人生の中でも、特につらく、悲しいときに起きているのだった。

This really bothered him and he questioned the LORD about it.
すっかり悩んでしまった彼は、神にそのことをたずねてみた。

"LORD, You said that once I decided to follow you, You would walk with me all the way.
「神よ、私があなたに従って生きると決めたとき、あなたはずっと私とともに歩いてくださるとおっしゃられた。

But I have noticed that during the most troublesome times of my life, there is only one set of footprints.
しかし、私の人生のもっとも困難なときには、いつもひとりの足跡しか残っていないではありませんか。

I don't understand why when I needed You most You would leave me."
私が一番にあなたを必要としたときに、なぜあなたは私を見捨てられたのですか」

The LORD replied, "My son, My precious child, I love you and I would never leave you.
神は答えられた。 「わが子よ。 私の大切な子供よ。 私はあなたを愛している。 私はあなたを見捨てはしない。

During your times of trial and suffering, when you see only one set of footprints, it was then that I carried you.
あなたの試練と苦しみのときに、ひとりの足跡しか残されていないのは、その時はわたしがあなたを背負って歩いていたのだ」

Author Unknown
作者不詳


とある(女性の)仲間のバースディプレゼントに 「メダル入れ」 (だと思われる)箱を用意しました。 もうそろそろ、それに収めるべきメダルの数もそろってきただろうと思ったからです。 安物のその箱を手にしてみると、ふたに一組の足跡が刻まれていました。 僕はそれについて何の知識もなく、ただそれをその仲間にプレゼントして、バースディミーティングでケーキをご馳走になって帰ったのでした。

後日、その方から 「あれは、<わたしがあなたを背負って歩いていたのだ>ってやつだよね」 と言われた僕は、きょとんとするほかはありませんでした。 Google で footprints+sands で探した結果見つけたのが THE FOOTPRINTS IN THE SAND です。

試訳を こちら の掲示板に載せさせていただいた後に、全文をみつけるべく再び Google で旅に出たのでしたが、そこで私が知ったのは、このスピリチュアル(霊的)な詩をめぐる、「原著者」 たちの法律的な争いでした。 おかげで、掲示板からはいったん削除するはめになってしまいました。

「作者不詳」 として広がったこの詩について、著作者であると主張する人は、複数存在したようです(すくなくとも4人)。 このうち Mary Stevenson の詩について、1984年に著作権が登録されています(アメリカの著作権は登録制)。 また、Mary の詩に曲をつけ、続きを書いた Kathy Bee の歌はCDとして発売されています。 また、一方で、Margaret Fishback Powers の詩を含んだ詩集も出版継続されている模様です。
こうして、微妙に細部が異なる 「作者不詳版」 「Mary版」 「Margaret版」 の(すくなくとも)みっつが存在するようです(当然、個々に日本語訳版があります)。

法的な争いはともかくとして、この詩の真の作者が明らかになることは、おそらく永遠にないのではないかと思われます。 すくなくとも、Mary と Margaret のエピソードにおいて、著作を証明する決定的な証拠が失われていることが、説得力を欠いていることは事実です(Maryは古い真筆がみつからず、Margaret は引越しの際にすべての著作を喪失したそうです)。
一方 「作者不詳(Author Unknown もしくは Anonymous)」 を主張する人々には、実はこの詩を商業的に利用 (ポストカードやしおり、ギフトなどに利用して販売) している人たちが多く、著作者が確定することによって利益を失う懸念があるようです。

権利に絡む問題は、すでに法律家たちの手にゆだねられているようですが、少なくとも Author Unknown 版についての非商業利用は問題視されていないと推察されますので、ここに収録することとしました。 このページは、権利を主張する方々の意見に異を唱えるものではありませんし、スピリチュアルな詩を書いた詩人たちの、きわめて実際的な問題の処理の方法について、何ら意見を述べるものでもありません。

誤訳の指摘などは歓迎です。


2002-12-22 付記:

誤解の無いように、補足を加えておきます。 「作者不詳版」 「Mary版」 「Margaret版」 は、それぞれ別個の存在です。 作者不詳版は主語が 「彼 (he)」 で、Mary版とMagaret版は主語が 「私 (I)」 です。 また、Mary版には最後の神の答えの先頭に 「私の愛する子供よ (My son, my precious child)」 があり、Margaret版にはありません。 (そのほかにも細かな違いがたくさんあります)。

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