★家族ができること

アルコール依存は否認の病です。あなたが依存という現実を受け入れられても、当人が受け入れられない可能性は大きいのです。そんなとき、自分の病に気づかせ、治療を受ける気にさせるにはどうすればよいでしょうか? 米国の国立アルコール乱用・アルコール依存症協会によれば、次のようなことが効果的だとされています。

①当人がアルコールを飲んでしでかしたことの後始末をしない。
 (イネイブラーであることをやめ、共依存の関係から抜け出す)

②アルコールに関する問題が起こった直後で、当人がしらふであなたが冷静なときに、問題について話し合う。
 (「あなたはアルコール依存だ」とはっきり指摘し、どうするべきかを話し合う)

③家族に、あなたが当人の飲酒問題で苦しんでいることを打ち明ける。
 (夫がアルコール依存だったとしたら、夫のアルコール問題であなたが悩んでいることを、両親や子に話す)

④治療に行かなかった場合、何が起こるかを当人に話す。
 (「治療を受けないなら私は家を出て行く」などと、結果として起こることを告げる)

⑤治療に関する情報を集め、相談員などに助けを求める。
 (日本の場合は区市町村の相談窓口や保健所、精神保健福祉センター、あるいはインターネットなどでも情報を集めることが可能)

⑥当人に話をしてくれる友人を呼ぶ。

(当人をよく知っている幼なじみなどを呼ぶ)

⑦ヘルスケアの専門家に紹介してもらう。
 (区市町村の相談窓口や保健所、精神保健福祉センター、あるいはかかりつけ医などから紹介してもらうことも可能)

⑧家族のための自助グループに参加する。
 (Al-Anon=アラノンや、全日本断酒連盟など)

①~⑧の項目は、どれが先でも後でもかまいません。できることからすればよいのです。大事なことは、問題を自分だけで抱え込んでしまわないことです。

『アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまうのか』(仮屋暢聡著)より

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