2010年10月アーカイブ

Common Anxiety Disorders Make it Tougher to Quit Cigs
http://www.addictionjournal.org/viewpressrelease.asp?pr=142魚拓
不安障害を抱えた人はタバコをやめるのが困難

不安障害を抱えた人たちは、他の人に比べてタバコをやめにくい。
調査対象1,504人のうち、455人がパニック障害を、199人が社会不安障害を、99人が全般性不安障害を過去に経験していた。他の研究では全米5,000万人の喫煙者のうち、25%に不安障害の経験が見られるという。
ニコチンの錠剤とパッチの組み合わせは、一般に高い禁煙成功率をもたらすが、不安障害を持った人の成功率は低い。ブプロピオン(ニコチン拮抗薬)を使用しても成功率の向上がなかった。
不安障害を抱えた喫煙者は、ニコチン依存が重度である。喫煙者は、タバコを吸い終わった数分から数時間後には、渇望感、負の感情、集中の困難を経験するが、こうした感覚は自分がタバコをやめようとしていることを知っている場合には増加する。パニック障害や社会不安障害を抱えた人は、そうでない人に比べて、禁煙日により強い負の感情を感じている。
喫煙指導者はクライアントが不安障害を抱えていないか調べる必要があるだろう。不安障害の治療が禁煙の成功率を向上させていない。不安障害を抱えた人に有効な禁煙介入と治療の手法についてさらなる研究の必要がある。

新・禁煙事情 依存克服、環境改善も大切

あなたの処方せん:/13 新・禁煙事情/4 依存克服、環境改善も大切
http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2010/10/20101021ddm013100031000c.html魚拓

 喫煙は「たばこ依存症」という病気だ。WHO(世界保健機関)の最新の国際疾病分類(ICD)でもコカインや大麻などによる精神障害と同じ分類に入る。英医学誌「ランセット」に掲載された論文によると、たばこの依存度は、麻薬のヘロイン、コカインに次いで3番目に高い。

 たばこがやめられない仕組みも分かってきた。たばこを吸うとニコチンが体内に入る。脳に到達すると、神経伝達物質のドーパミンを放出して快感を得る。ニコチンが切れると、再び快感を求めてたばこを吸いたくなる衝動が生じ、悪循環を繰り返すことになる。

 最近の研究で、ニコチンと結合してドーパミンを放出させるレセプター(受容体)の働きが明らかになった。たばこを吸うと活性化された受容体の数が増える。その結果、大量のドーパミンが放出されるようになる。一時的にたばこを控えても受容体はニコチンと結合しやすい状態を保つため、たばこをやめにくくなるのだという。

 禁煙が困難な要因として、東京医科大の平山陽示准教授(総合診療科)は「身体的依存のほか心理的依存(習慣)もある」と指摘する。喫煙者は食後やイライラした時にたばこを吸うことで快感を得ることを習慣化させている。

 依存を克服するにはどうしたらいいのか。自身も2度目の挑戦で禁煙に成功した平山さんによると、食後などに吸いたくなったら、▽水やお茶を飲む▽干し昆布やガムをかむ▽深呼吸するなど他のものに置き換えることで、吸いたい気持ちを次第に受け流せるようになるという。平山さんは「喫煙具を全部処分したり、たばこを吸いたくなるような場所を避けて環境改善を図ることも大切だ」と話す。=つづく

UK TODAY
10/20 不妊手術で200ポンド―麻薬中毒患者を対象にしたキャンペーンに非難の声

http://www.japanjournals.com/dailynews/101020/news101020_2.html魚拓

薬物やアルコール中毒者を対象に、不妊手術を受けることで報酬を受け取らせる米国の慈善団体が英国にも進出し、物議をかもしているという。「メトロ」紙が報じている。

米国に基盤を置く団体「Project Prevention」は、「薬物やアルコール中毒者のために障害を持つ子供が増え、社会に大きな負担を与えている」として、中毒者に子供を作らせないための活動を進めており、これまでに、米国内の薬物やアルコール中毒者の男女3,500人に対し、不妊手術を受けることを条件に報酬を支払ってきたという。最近は、英国の中毒者を対象にヘルプラインを開設。

先日、「BBC」のドキュメンタリー番組『インサイド・アウト』に、『ジョン』(仮名)と呼ばれる38歳の英国人男性が出演し、精管切除手術を受ける代償として米国の団体から200ポンドを受け取った事実を告白。「11歳から薬物に手を出した」というジョンさんは、現金がもらえるならと先月、NHS(英国国民医療サービス)での手術に踏み切ったとされる。番組の中でジョンさんは、「自分には子供ができても育てられないし、自分のことで精一杯。だから、決意に至った。報酬に飛びつく人も多いだろう」と語っていた。

これに対して、薬物中毒者の救済を目指す慈善団体「DrugScope」のマーティン・バーンズ代表は、「薬物中毒者は、社会から取り残された貧しい人も多く、こうした弱みに付け込むように現金をちらつかせて不妊手術を受けさせることには反対。倫理的にも道徳的にも疑問がある」と、強く批判。また、「どこで一線を画すのか? 次は誰が対象になるのか? 喫煙者か、精神病患者か、貧困に苦しむ人か? 質の高い治療や福祉と保護制度を人々が確実に利用できるようにすることのほうが先決」と訴えている。

自閉症スペクトラムとADHDの脳低形成

kalyanamitra先生のブログ
発達障害に対する最近の僕の考え。
http://blog.m3.com/MDDofAdult/20081216/1

これからの考え方は僕の個人的な考え方なのでコンセンサスは得られていないし、或いは非難されるかもしれない。

発達障害精査を行う際に患者様の同意が得られれば出来る限り頭部MRIを施行することにしている。正確に数えていないが6-700例は集まっていると思う。

自閉的特性の濃厚な自閉症スペクトラム障害というべき人々は上前頭回上部から前頭極まで連続的に、中前頭回、上頭頂小葉、縁上回が両側性に広範囲に低形成が認められる印象がある。上頭頂小葉や縁上回まで小さい人はなかなかいないが上前頭回上部から前頭極にかけての連続的な低形成と中前頭回の低形成のこの二つの所見が共に認められることは結構多い。

一方ADHDは上前頭回のみが低形成であることが多いように思う。

広汎性発達障害と診断する症例は低形成の範囲からすると上記両者の間くらいであったり、上前頭回を含み上頭頂小葉や縁上回の低形成が目立つようなちょっと変わった低形成のパターンを示すことが多いように思う。

低形成の範囲から考えると発達障害の中で最も正常との格差が少ないのがADHDで最も大きいのが自閉症スペクトラム障害と言え広汎性発達障害はその中間であるか或いは別の大脳皮質の発達のプロファイルを持つものと考えることが出来るのではないかと考えている。

そういうことなので発達の問題を持つ症例の中でADHDと診断しうるのは自閉的特性が希薄なものだけであると最近は考えている。

ADHDのように主に高次脳機能の問題が生活に支障を来しているが自閉的特性を併せ持つ症例に対しては自閉症スペクトラム障害或いは広汎性発達障害と診断している。

忘れっぽくて不注意で注意散漫で衝動的で落ち着きがないという高次脳機能の問題は巷ではADHDに特徴的所見であると認識されていることが多いが、こういった高次脳機能の問題は発達の問題がある症例に共通する一般的な症状であると自分は認識している。

また、広汎性発達障害と診断する症例の中に生育歴からは発達の問題が疑われるが知能検査ではsubtestのdiscrepancyが明確でない(5点以下)場合にてんかん発作の既往はないが異常波が多く認められ脳の活動性が不安定で活動制御不能に陥りやすい症例がある。抗てんかん薬が有効な症例である。

これもまた言い過ぎで否定されることを覚悟で言うのだが、てんかんももしかしたら発達障害の範疇に入るものではないだろうかともうずいぶん前から思っている。

また広範囲な脳の低形成は知的レベルにも影響していると言えるので精神遅滞も発達障害の範疇であろう。

大脳皮質の発達の程度から発達障害を考えると上記の如くであるが、大脳皮質の発達の程度と発達障害に相関がないとすると全く無意味な議論である。
少量から中等量の飲酒で、重度の認知機能低下のリスク低下なし。
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51847511.html魚拓

著者らによると、先行研究の一部では、少量から中等量の飲酒による認知症や認知機能の低下を認めている。しかしこれらの研究の大半では、非飲酒者と過去飲酒者を区別せずに「非飲酒者」とし、このグループを基準群として、少量から中等量の飲酒のリスクを比べ、リスク低下を認めている。

しかし、過去飲酒者は病気や障害が原因で飲酒を止めた高リスク群が含まれているため、過去飲酒者を非飲酒者と区別せずに基準群とすることで、少量から中等量の飲酒のリスク低下を過大評価している可能性がある。実際、著者らのデータでも、過去飲酒者と非飲酒者をまとめて基準群とすると、男性の中等量飲酒者(一日24-40g)で誤差範囲を超えるリスクの低下を認めたという。

⇒少量から中等量の飲酒の影響を調べる際に、非飲酒者と過去飲酒者を区別して非飲酒者を基準群とすることの重要性を指摘した研究。

飲酒量と死亡率の相関関係をグラフにすると、「適量飲酒をしている者が最も死亡率が低い」という結果が出ます。グラフがJの字型になるのでJカーブ効果と呼ばれます。(Jカーブ効果は経済用語でもあるので、検索するときは「Jカーブ効果+飲酒」で)。

これによれば、禁酒は体に悪く、酒は少々たしなんだ方が健康に良い、ということになります。これは酒類業界にとっても、また税収を期待する政府にとっても都合の良い話です。

そもそもこの話は、アメリカで1993年に発表された結果が元になっているのですが、その研究では非飲酒群について、元から酒を飲まない人(非飲酒者)と、過去には酒を飲んでいたが酒をやめた人(過去飲酒者)が混ざっていました。過去飲酒者は(アルコール依存症とは限らないが)何らかの健康上の理由があって酒をやめた人たちで、死亡率を押し上げる要因となります。このため、その後あちこちで追試が行われています。

この研究では、過去飲酒者と非飲酒者を区別して評価した場合と、区別しない場合とで違った結果を導いています。つまりJカーブ効果を否定しています。

この問題については継続的に関心を持っていますが、僕の知る限り最近の研究結果ではJカーブ効果を否定する結果もあり、肯定する結果もありです。Jカーブ効果が否定されてしまうと、酒造業がたばこ産業と同じ立場に立たされてしまう危機感もあると思われます。
"高齢化"するひきこもり 40代以上も 都への相談で判明
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080505/trd0805052309015-n1.htm魚拓

 東京都が開設したひきこもり電話相談の対象者のうち、17%が40代以上で占められていることが5日、都青少年・治安対策本部の集計でわかった。都は15~34歳の若年者層を対象にひきこもり対策を進めているが、40代以上は「全く想定していない」(同対策本部)と困惑気味。対象者のうち30~40代以上と10~20代の割合も同じで、若年層に多いといわれるひきこもりが、実際には"高齢化"していることが浮き彫りとなっている。

 都は昨年7月、ひきこもり専用の電話相談窓口を設置。今年3月までに本人や家族から寄せられた相談件数は延べ1190件で、このうち性別や居住地を申告して相談窓口の利用登録を行った対象者773人のうち、40代以上が17%、30代が29%、20代が34%、10代が12%(不明8%)だった。内容は「職場不適応」などが目立つという。

 都は4月から不登校経験者や高校中退者を中心に全国初となるひきこもりを予防するための戸別訪問を実施、独自の「ひきこもり相談マニュアル」を作成するが、40代以上については「若年者層と同一にとらえることは不可能。今のところ対策は考えていないし、考えようがない」(同対策本部)と戸惑っている。

 都が2月に発表したひきこもりの実態調査によると、都内のひきこもりは約2万5000人。調査対象者は「15歳以上34歳以下」で、35歳以上の統計は存在しないが、30~34歳が全体の43%を占めており、電話相談と同様に、若年層が多いという見方を覆す傾向が出ている。

 実態調査をまとめた明星大人文学部の高塚雄介教授は「若年者層のひきこもりは心理的葛藤(かつとう)が主な理由だが、40代以上は精神疾患の可能性があり、全く別物。年長者のひきこもりは昔からあり、かつては山にこもるなどしていたが、現代では家庭にこもるしかないのでは」と指摘している。

ここ10年で急増 心の病、どう対応

ここ10年で急増 心の病、どう対応
つらいなら迷わず相談

http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE3E0E1E7EBE3E3E2E2E4E2EAE0E2E3E29F889EE2E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓

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http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE3E0E1E7EBE3E3E2E2E4E2EAE0E2E3E29F889EE2E2E3;df=2;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓

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 東京都に住む城間勇さん(67)は元公務員。20歳代のころから酒好きで毎日大量に飲んでいた。35歳のころ肝臓が腫れ、医者にかかったところ「酒を控えろ」と命じられた。にもかかわらず飲み続けた。次第に二日酔いが多くなり、職場を空けることも目立ち始める。ここに至って同僚から専門病院を受診するよう勧められた。40歳のときだ。

 受診の結果、「アルコール依存症」と即座に診断され、3カ月入院。しかしなお「自分は病気だとは思えず」、飲酒しては入退院を繰り返した。同じ依存症の患者たちで助け合う自助グループに参加して立ち直るのに10年以上を費やした。

 依存症が専門の岩崎メンタルクリニック(神奈川県藤沢市)の岩崎正人院長によると、依存症とは「自分でコントロールが利かなくなった状態」。専門機関での相談が不可欠だ(図B参照)。本人が認めないなら家族が相談してもよい。

http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE3E0E1E7EBE3E3E2E2E4E2EAE0E2E3E29F889EE2E2E3;df=3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓

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http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE3E0E1E7EBE3E3E2E2E4E2EAE0E2E3E29F889EE2E2E3;df=4;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓

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