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海外論文ピックアップ Lancet Oncology誌から
チェルノブイリの健康被害、最も深刻なのは精神面への影響
エビデンスありは小児の甲状腺癌のみ
大西 淳子=医学ジャーナリスト
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/hotnews/lancet/201105/519693.html魚拓)(魚拓2)(魚拓3

 チェルノブイリ原子力発電所の事故が住民の健康に及ぼした影響を長期にわたって評価してきた米Roswell Park Cancer InstituteのKirsten B Moysich氏らが、2011年4月26日付のLancet Oncology誌電子版にコメントを寄せた。同氏らは、自らの研究も含めてこの事故の健康被害の正確な評価が非常に難しいことと、その理由を説明した。さらに同誌のエディトリアルは、同日付で、チェルノブイリの事故が住民の健康に及ぼした最大の影響は精神面に表れたという報告を紹介している。

乳癌や小児の白血病増加の疫学調査は設計に問題

 Moysich氏らは、チェルノブイリ事故を以下のように概説している。

 1986年4月25日、チェルノブイリ原子力発電所の4号炉では非常用の電源システムの実験が行われようとしていた。この原子炉は、現在では使われていない旧式の黒鉛減速軽水冷却炉だった。実験のために不安定な状態に置かれていた原子炉は、実験開始をきっかけに急激に出力を増したが、原子炉冷却用の水は失われた状態にあり、過剰な発熱が生じて、4月26日未明に水蒸気爆発と炉心溶融に至った。

 福島第一原子力発電所と異なり、格納容器を持たなかったチェルノブイリ原子炉では、続く圧力容器の爆発によって大量の放射性物質が拡散した。大気中に放出された核燃料は8~180トン、核分裂生成物(放射性物質)は30億~90億キュリーと推定されており、それらは風に乗って北西方向に飛散した。事故後数日間、正確な線量測定が行われなかったため、放出された放射性物質の正確な量を知ることはできない。

 爆発により数人の作業員が死亡し、消火に当たった消防士100人が大量の放射性物質に曝露した。黒鉛は10日間燃え続け、放射性物質の放出は約20日間続いた。100~200人が急性放射線症候群と診断され、うち約30人が早期に死亡した。その後10年間にさらに14人が死亡している。

 事故の際に放出された核種は主に放射性のヨウ素131とセシウム134、セシウム137だった。ほかに、放射性のストロンチウム89とストロンチウム90、プルトニウム234も放出されている。ヨウ素131の半減期は8日と短いため食物連鎖の中に入り込んでも短期間のうちに減衰する。だが、セシウムの半減期は2年から30年と長く、非常に広範囲にわたる汚染が発生した。ストロンチウムは半減期が52日から28年で、セシウムと同様の長期的な汚染を引き起こした。

 事故によって放出された放射性物質の量は広島に投下された原爆の400倍だった。だが、実は、1950年代から60年代にかけて行われた核実験では、チェルノブイリ事故の100~1000倍の放射性物質が放出されたと著者らは言う。

 チェルノブイリから放出された放射性物質の影響が最も大きかったのは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシだった。汚染が最も深刻だった近隣地域では住民27万人が軽度から中等度の曝露(被曝線量にすると5~500mSv)を受けた。

 チェルノブイリの事故がその後の癌罹患率を高めたかどうかを調べた論文は数多く存在する。著者らは、国連が最初に公表したチェルノブイリリポートの作成に参加し、02年には、それまでに報告された研究を対象に疫学的レビューを行ってLancet Oncology誌に報告している(概要はLancet誌のWebサイト参照)。著者らはこの時点で、小児の甲状腺癌を除いて事故後に癌の罹患率が上昇したことを示す強力なエビデンスはないと結論していた。

 著者らと同様に、チェルノブイリ事故による汚染と小児の甲状腺癌の関係を示した2件の集団ベースのケースコントロール研究はいずれも、対象となった個々の小児の被曝線量を詳細に調べ、十分に選び抜かれた精巧な統計学的アプローチを用いて分析していた。それ以前に提供されていたエビデンスと組み合わせると、チェルノブイリ事故の結果として小児の甲状腺癌罹患が増えたという結論に疑問を差し挟む余地はなく、得られた知見は、チェルノブイリ事故と同様の事態が発生した場合に安定ヨウ素剤を配布、使用を促すかどうかの判断に利用できる、と著者らは述べている。

 一方で著者らは、チェルノブイリ事故による健康被害を評価する際に直面する壁について論じている。著者らが05年に報告した、小児の白血病がベラルーシ、ウクライナ、ロシアで増加している可能性を示した研究結果(概要はInternational Journal of Epidemiology誌のWebサイトを参照)については、試験設計に問題があったことを認めた。分析対象となったコントロールの小児の多くが事故による汚染がなかった地域から選ばれていたため、分析によって示された事故後の白血病リスクの有意な上昇は納得のいくものではないという。さらに、旧ソ連の構成国で疫学調査を行うことの難しさが正確な評価を妨げた。当時、それらの国は長期的な疫学調査の経験をほとんど持っていなかった上に、言語の壁は厚く、文化的な差は大きかった。さらに調査の対象地域が非常に広範で、全てをカバーすることが困難だった。著者らは、それらの問題も含めて試験設計に欠陥があったと考えている。

 また、ベラルーシとウクライナでは乳癌の罹患率が上昇したという報告があるが、記述疫学研究の結果であること、この研究が居住地域の汚染度に基づいて患者の曝露放射線量を推定していたことから、乳癌との関係については今後再評価が必要としている。放射線曝露による肺癌リスク上昇を報告している研究もあるが、やはり試験設計上の欠陥がデータの信頼性や正当性を脅かしている上に、喫煙の影響を放射線曝露の影響から完全に切り離すことは不可能との見方を示した。

 福島原発の今後について、著者らは、放射性ヨウ素とセシウムへの曝露を最小限に抑えるための努力の重要性と、汚染地域の隔離の必要性を強調した。

 著者らは、「痛ましいことではあるが、日本で進行中の原子炉事故は、放射性物質への曝露が癌リスクに及ぼす影響を評価するための新たな機会を提供する。日本は放射線疫学研究の長い経験を持つため、適切な調査を行うことができるはずだ。チェルノブイリ後の疫学調査を難しくした大きな要因の1つがソ連の崩壊を中心とする政情不安だった。日本は、地震と津波、そして原発事故を経験しても、政治的にも経済的にも安定しており、原発事故が健康に及ぼす影響の総合的な調査が可能と期待される。得られるデータは、今後そうした事故が発生した場合に国民に正確なリスク予測を伝えるため、また、公衆衛生担当者が有効な介入を行うために役立つはずだ」と述べている。

 原題は「25 years after Chernobyl: lessons for Japan?」、全文が、Lancet誌のWebサイトで閲覧できる。

見逃されがちな住民への心理的影響
 Lancet Oncology誌のエディターは、同じ4月26日に電子版で公開されたエディトリアルで、以下のように述べている。

 原子炉事故後、長期にわたって懸念される最大の健康被害が癌の罹患だ。原爆の生存者や被曝事故の被害者を対象とする研究で、放射性物質への曝露と白血病その他の固形癌(甲状腺癌、消化器癌、乳癌、肺癌など)が関連付けられているが、周囲の立ち入り禁止区域が適切に設定されれば、そうしたリスクを負うのは原発作業員にほぼ限定されるだろう。

 原子炉を冷却するために使用された放射性物質を含む水が海に放出されたため、海産物の汚染が懸念されている。また、農作物や水道水の汚染も報告された。福島原発から放出された放射性物質は世界各国で検出されており、米国でも大気、雨水、牛乳からヨウ素131が検出されたが、米国当局は、検出レベルは低く、国民の健康に悪影響を及ぼすことはないと強調している。

 日本政府と東京電力は、特に事故後初期に正確な情報提供を行わなかったとして批判されている。政府が4月12日に、国際的な基準に基づく事故の評価をスリーマイル島の原子炉事故と同じレベル5からチェルノブイリと同一のレベル7に引き上げたことについても、遅すぎたとの非難を受けている。

 だが、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、福島の事故は、環境への影響という観点からはスリーマイル島とチェルノブイリの事故の中間に位置するもので、住民の長期的な健康被害が深刻になることはないとの予測を示している。

 チェルノブイリと比較して住民が不安になるのも無理はないが、チェルノブイリの事故の健康への影響については一致した見解は得られていない。UNSCEARは08年に、小児の甲状腺癌の6000例超はチェルノブイリの事故に関連付けられると結論したが、他の癌については事故との関連を示す明確なエビデンスはないと報告している。一方、民間団体のグリーンピースは、事故に起因する過剰な癌罹患者は9万3000例を超えるだろうとの予想を示している。

 日本では福島原発周辺の住民に対する甲状腺被曝のスクリーニングが行われているが、これまでのところ危険なレベルに達している人は見つかっていない。

 なお、原子力事故の心理的負荷は見逃されがちだが、実は国際原子力機関(IAEA)は91年に、チェルノブイリ事故の精神面への影響は生物学的なリスクに比べ非常に大きかったとの結論を公表している。国連のチェルノブイリフォーラムも、事故の最大の影響は住民の精神的健康面に認められ、放射性物質曝露が健康にもたらすリスクに関する情報が適切に提供されなかったことによって被害はさらに深刻になったと述べている。

 福島原発事故の長期的な転帰は明らかではないが、今後数年間、放射線量を監視し、適切な安全策を実施し、住民を支援するためには、正確な情報の広範な提供は必須だ、と著者らは述べている。

 エディトリアルの原題は「Japan's nuclear crisis」、全文が、Lancet誌のWebサイトで閲覧できる。

参考リンク:
チェルノブイリ20年の真実
事故による放射線影響をめぐって
http://www.aesj.or.jp/atomos/popular/kaisetsu200701.pdf

子どもの事件の現場から(106)
発達障害の精神鑑定から司法福祉へ
http://www.aiben.jp/page/library/kaihou/2309_00_kodomo.html魚拓
会報「SOPHIA」 平成23年9月号より

岐阜大学准教授・精神科医
高岡 健

発達障害の過剰診断

日本の司法領域において、自閉症スペクトラム障害(広汎性発達障害)をはじめとする発達障害に関し注目が集まるようになったのは、2000年以降だ。当初は、これらの障害の見落としが問題だった。ところが、わずか10年あまりの間に事態は急転回を示した。自閉症やAD/HD(注意欠如/多動性障害)の過剰診断と言いうるような状況が、生まれはじめたのである。

観護措置の段階で、あるいは送致先の少年院で、単にコミュニケーションが上手でないという理由から、発達歴を十分に確認しないまま発達障害を有すると決めつけられた少なくない数の事例を、私は知っている。その結果、少年が有している精神疾患が見落とされたり、狭義の児童虐待やマルトリートメント(不適切養育)の結果としての言動を、障害のせいだと誤解してしまう事態が生じている。

たとえば、躁うつ病の躁状態による落ち着きのなさを、自閉症スペクトラム障害ないしAD/HDに伴う多動だと誤診された事例がある。また、児童虐待を被って育った少年の示す注意集中の困難を、発達障害に基づく特徴だと誤ってとらえた事例もある。そうなってしまえば、少年の処遇もまた、誤った指針のもとに置かれてしまうことは論を待たない。

情状の等閑視

加えて、もう1つ問題がある。少年が自閉症スペクトラム障害を有している場合でも、障害自体が直接的に非行をもたらすわけでは、もちろんない。にもかかわらず、関係者のまなざしが障害にのみ向けられると、少年をとりまく環境の影響その他の情状が等閑視されがちになる。

同僚たちとともに私は、加害少年が自閉症スペクトラム障害を有していると診断された、いくつかの事件について検討したことがある。そのうちの1つである教職員殺傷事件では、いじめを回避するために不登校を選択した少年に対して、教師や母親は不登校の意義を理解しようする姿勢を欠いていた。

同様に、「理科実験型」などと呼ばれる、毒物による殺人未遂事件でも、いじめの事実に周囲の大人たちは気づいていなかった。また、ある放火事件では、少年への暴力を伴う勉強の強要が、父親によって日常的に繰り返されていた。

このように、自閉症スペクトラム障害を有する少年が惹起した事件であっても、その背景には、いじめや不登校に対する無理解や、教育の名のもとに行われる虐待ないしマルトリートメントが介在しているのである。

しかし、障害以外の重要な背景が等閑視されると、いきおい少年の責任能力の有無にのみ関心が集中し、情状の検討を通じた少年への理解がおろそかになる。すると、少年の更生に向けた道筋は、せいぜい障害特性を訓練によって軽減するといった発想にとどまってしまい、少年の自己尊重感は回復しない。

司法福祉

このような現状を改善するためには、児童精神科医による精神鑑定の実施はもとより、精神鑑定書の内容を含む少年審判で得られた所見を、終局決定後の処遇過程に活用することが重要になる。このことは、発達障害及びその他の要因がどのように絡み合って非行への道筋を形成したのかを明らかにし、その道筋をいかに修整すれば、少年の自己尊重感の回復を通じて更生へと至ることができるかを解明する作業であるから、司法福祉そのものに他ならない。換言するなら、精神鑑定もまた、司法福祉の一翼を担うものとして位置づけることができるのである。
「トラウマを消す薬」を米軍が研究

兵士たちのPTSD(心的外傷後ストレス障害)問題を抱える米国防総省が、「恐怖の消去」に役立つとされる、D-サイクロセリン(DCS)を使った曝露療法の研究に支援を開始した。

http://wired.jp/2011/12/21/%e3%80%8c%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%83%9e%e3%82%92%e6%b6%88%e3%81%99%e8%96%ac%e3%80%8d%e3%82%92%e7%b1%b3%e8%bb%8d%e3%81%8c%e7%a0%94%e7%a9%b6/魚拓

PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ兵士は少なくとも250,000人にのぼるが、これまでのところ、国防総省が試してきた治療法はどれもうまくいっていない。抗鬱薬や行動療法といった従来型のアプローチは、大失敗に終わっている。

国防総省の助成金によりハーバード大学で大々的に行われたプロプラノロールに関する一連の研究(日本語版記事)をはじめとする、「恐怖を除去する」とされる薬をテストするこれまでの調査も、すべてが期待に反する結果に終わっている。

こうしたなか、米国防総省は12月13日(米国時間)、軍が実施するPTSD研究に関して、長期にわたって中核となる3つの研究機関に対する合計1,100万ドルの補助金を発表した。ニューヨーク長老派教会病院ワイル・コーネル・メディカル・センター、南カリフォルニア大学、およびエモリー大学において、D-サイクロセリン(DCS)の有効性に関する研究を専門家が行うことになる。

DCSは、恐怖記憶の消去を促進するとされている薬だ。たいてい、曝露療法(疑似体験療法)の直前に、このDCSを服用する。

曝露療法とは、心的外傷(トラウマ)による恐怖の連想を無効化するために、安全な環境でトラウマ的体験を再び体験するものだ。心は、過去の出来事を思い出すたびに、その記憶を「上書きする」。曝露療法によって、患者が心的外傷の記憶をより恐ろしくないものに書き直す方向に持っていくことで、悪夢やフラッシュバックなどの症状を著しく改善できることが複数の研究で示唆されている。

曝露療法の際に用いられるDCSは、恐怖反応の統制に関与している脳の経路に働きかけ、書き直しを促進すると考えられている。DCSにより、脳が学習するプロセスが強化されるようだ。DCSはまた、恐怖反応を司る脳の領域である小脳扁桃にあるレセプターと結合する。そのため、患者がトラウマ体験を再体験している「あいだに」恐怖反応をブロックすることで、DCSは恐怖を出どころから、文字どおり「消去」できると専門家は考えている。

DCS自体は1960年代から存在しており、最初は結核の治療に使われた[抗生物質の一種]。しかし現在は、抑鬱症、統合失調症、強迫性障害、そしてPTSDなどの症状を緩和して、錠剤の常用をせずにすませられるという可能性のほうに、研究者は関心を向けている。

エモリー大学の研究チームは、PTSD、高所恐怖症、および強迫性障害の患者に、DCSとバーチャル・リアリティーの利用をすでに試みている。バーバラ・ロスバウムらの同大学の研究チームは2006年以降、患者にDCS、ザナックス[抗不安薬]、また偽薬を用いて、曝露療法の比較実験を行っている。

一方で、DCSに関する人体研究には、望みが持てない結果が出ているものもある。2010年には、国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)の大会で、DCSを使った期待はずれの試験が数件、発表されている。

{この翻訳は抄訳です}
TEXT BY Katie Drummond
TRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮

WIRED NEWS 原文(English)
http://www.wired.com/dangerroom/2011/12/fear-erasing-drugs/魚拓

PROHIBITION(禁酒法)

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PROHIBITION
http://www.pbs.org/kenburns/prohibition/

PROHIBITION is a three-part, five-and-a-half-hour documentary film series directed by Ken Burns and Lynn Novick that tells the story of the rise, rule, and fall of the Eighteenth Amendment to the U.S. Constitution and the entire era it encompassed.

Prohibition was intended to improve, even to ennoble, the lives of all Americans, to protect individuals, families, and society at large from the devastating effects of alcohol abuse. But the enshrining of a faith-driven moral code in the Constitution paradoxically caused millions of Americans to rethink their definition of morality.
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葛西先生ご紹介のビデオ

昭和戦前期の浮浪者と精神障害
http://blogs.yahoo.co.jp/akihito_suzuki2000/61514816.html

出家乞食や武者修行などを除くと、真に生活の恒常的落伍者としての浮浪者及び乞食はその社会的生活力の欠損ないし喪失の主原因を社会的条件よりはむしろ心身いずれかにおける疾病ないし異常、すなわち医学的条件に見出し得るものの多きことが、本調査によっても明瞭である。ことに、精神病による痴呆者あるいは白痴者、重症痴愚患者のごときは家族的庇護または社会的保護を失えばただちに浮浪、乞食にその声明を保持するほかに途なきものであって、少なくともかくのごとく場合には社会的原因の副たるべきは極めて明瞭である。したがって、これらの精神病者、精神欠陥者に対する社会施設の貧弱なる我が国において浮浪、乞食の数がこの程度にとどまっていることは多くの家族がこれらの保護にいかに努力しているかを示すものとも解せられる。

身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌
http://blogs.yahoo.co.jp/akihito_suzuki2000/
オピオイド拮抗薬ナルトレキソン、アルコール依存症の治療効果はプラセボ並み
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/160499.html魚拓

2001.12.17

 比較的重症のアルコール依存症患者を対象とした臨床試験で、1995年から米国でアルコール依存症治療薬として使われているナルトレキソンに、プラセボと同程度の治療効果しかないことがわかった。米国には約800万人のアルコール依存症患者がいるが、ナルトレキソンは服薬コンプライアンスの高い治療薬として頻用されており、今回の試験結果は医療現場に大きな影響を及ぼしそうだ。研究結果は、New England Journal of Medicine(NEJM)誌12月13日号に掲載された。

 ナルトレキソンは、オピオイドのμ受容体に対する拮抗薬。アルコール依存症の原因の一つとなる飲酒の"報酬効果"をブロックし、飲酒に伴う高揚感などを失わせることで、断酒を続けやすくする効果があるとされる。

 米国退役軍人Connecticutヘルスケアシステム・退役軍人アルコール研究センター部門のJohn H. Krystal氏らは、ナルトレキソンがプラセボよりも断酒継続効果が高いとする報告が出された後、追加で行われた複数の臨床試験で、「示唆されたほどの効果はない」との報告が出されている点に着目。各地の退役軍人医療センター15カ所と共同で、ナルトレキソンとプラセボとを比較する大規模試験を行った。

 試験の対象となったのは、15医療センターでアルコール依存症の治療を受けており、試験登録時に断酒が継続できている退役軍人3372人。Krystal氏らは、カウンセリングなど他の治療法によるばらつきが出ないよう、各センターから30~50人ずつ患者を抽出。総計627人を無作為に3群に分け、ナルトレキソンの短期服用、長期服用とプラセボ服用とで、断酒の継続期間などに違いが出るかどうかを調べた。

 対象患者の平均年齢は約49歳で、ほぼ全員が男性。白人が約6割、黒人が約3割を占めた。アルコール依存症歴は長く、平均23歳から継続的な飲酒を始め、30歳頃に飲酒が止められなくなっている。また、パートナーと同居しているのは全体の3分の1で、残りは別居、別離または独身であり、家庭環境的にも断酒が困難な患者が比較的多かった。

 研究グループは、ナルトレキソンを12カ月服用した「長期服用群」(209人)と、ナルトレキソンを当初3カ月服用、残りの9カ月はプラセボを服用した「短期服用群」(209人)、プラセボを12カ月服用した「プラセボ群」(209人)とを比較した。すると、13週目の評価では、ナルトレキソン群(長期服用群+短期服用群)とプラセボ群との間で、断酒期間に違いがみられなかった。52週目の評価でも、ナルトレキソン群(長期服用群)とプラセボ群(短期服用群+プラセボ群)とで、飲酒日数や1日の飲酒量に有意差はなかった。

 次に研究グループは、断酒の継続や、飲酒再開後の飲酒日数などに影響を与える因子を解析した。その結果、医療センターで行われる個人カウンセリングへの参加頻度や、地域のアルコール依存症自助グループ(アル・アノン)への参加率と、断酒の継続日数などとの間に有意な相関がみられた。また、ナルトレキソンあるいはプラセボの「服薬コンプライアンス」が良い人では、飲酒再開後の1日の飲酒量が有意に少なかった。しかし、こうした効果はナルトレキソンを服薬したかどうかには特に関係がなかったという。

 Krystal氏らは、断酒に対する効果と、カウンセリングや自助グループへの参加率、服薬コンプライアンスとの相関は、「断酒への意欲が高い」との共通項を反映するもので、因果関係ではない可能性があると指摘。その上で、少なくとも「慢性で重症のアルコール依存症男性に対しては、ナルトレキソンの効果は認められない」とし、こうした患者に対する同薬の処方は勧められないとした。

 この論文のタイトルは、「Naltrexone in the Treatment of Alcohol Dependence」。アブストラクトは、こちらまで。
http://content.nejm.org/cgi/content/short/345/24/1734
一般社団法人日本発達障害ネットワーク 第7回年次大会

 平成17年度に発達障害者支援法が施行されて7 年目となりました。
 発達障害が社会的にも広く認められ、発達障害は大きな"ひろがり"をみせてきております。
 この発達障害の"ひろがり"について、本大会では国内の第一線で活躍されている方々にさまざまな視点から話題をご提供いただき、発達障害のこれからを一緒に考えていきたいと思っております。
 発達障害にかかわるすべての方々、そしてこれからの"ひろがり"にご賛同いただける多くの方々のご参加を期待します。
第7回年次大会大会長 市川宏伸(JDDNET理事長)

日時 2011年12月4日 9:30~16:40(開場9:00)

定員 1000名(本人、家族、教育・医療・福祉関係者、その他)

参加費 事前申込: JDDNET会員団体会員...3000円
一般...4000円
学生...2000円 当日申込: 4000円(JDDNET会員団体会員、一般、学生ともに)
懇親会: 5000円(希望者は事前申込が必要です。)

会場 成蹊大学
http://www.seikei.ac.jp/university/
〒180-8633 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1

<交通>
JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)・京王井の頭線 吉祥寺駅下車・吉祥寺駅北口バスのりば1・2番より関東バスで約5分/成蹊学園前下車・吉祥寺駅より徒歩約15分

プログラム 一般社団法人日本発達障害ネットワーク第7回年次大会プログラム(予定)
http://jddnet.jp/index.files/archives2011/pdf/20110914_jddprogram.pdf

日本発達障害ネットワーク第7回年次大会申込みページ
http://kokucheese.com/event/index/15947/
社会福祉士の上級民間資格を創設- 関連団体、来年度から認定
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/35870.html

 日本社会福祉士会など関連団体は、実践能力の高い社会福祉士の上級民間資格「認定社会福祉士」を創設した。社会福祉士の能力を担保し、キャリアアップを支援することなどが狙い。日本社会福祉士会など7団体でつくる「認定社会福祉士認証・認定機構」(橋本正明・運営委員長)が、来年度から認定を開始する。

 機構が認定する資格は、認定社会福祉士と、その上の「認定上級社会福祉士」の2つ。
 認定社会福祉士は、相談援助業務を手掛けるリーダー的な人材を主な対象とする資格で、高齢、障害、医療といった分野ごとに認定する。取得要件は、▽社会福祉士資格を保有する▽5年以上の実務経験がある▽ソーシャルワーカーに関する職能団体の正会員である▽機構が認める研修を受講している―など。
 一方、認定上級社会福祉士は、職場だけでなく、地域や関係機関とも協働している人を対象としたさらに上級の資格。取得要件として、▽認定社会福祉士資格を保有する▽認定社会福祉士資格取得後5年以上の実務経験がある▽基準を満たした論文発表や学会発表の経験がある▽機構が認める研修を受講している―などを満たした上で、試験に合格する必要がある。
 質を担保するため、両資格は5年ごとの更新制を採用する。

 橋本運営委員長はキャリアブレインの取材に対し、認定社会福祉士制度の意義について、「専門性が明確になり、仕事に対するモチベーションの向上や、キャリアアップ、独立などにつながるのではないか」と述べた。

関連記事
社会福祉士国試の合格率28.1% - 精神保健福祉士は58.3%
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33031.html

毎年一万人以上の社会福祉士が誕生する中で、差別化が必要になってきたのでしょうか。
第18回 関西アルコール関連問題学会 京都大会
http://www.toumonkai.net/as_co_event/file_name/di2326113309
『古都から拓く新たな視点』
2011年12月3日(土)・4日(日)
京都府医師会館 (JR二条駅東ロータリー南隣)
主催 関西アルコール関連問題学会
参加費 事前申込み3,000円・当日4,000円

平成23年12月3日(土)
  9:00~ 大会受付 開始
  9:50~10:00 開会式
 10:00~12:00 基礎講座Ⅰ 「アルコール依存症とは」
 基礎講座Ⅱ 「アルコール関連問題の相談・援助に役立つ基本的な知識と姿勢」
 13:30~17:00 分科会1 「高齢アルコール依存症者の治療と介護支援」
        分科会2 「震災とアルコール関連問題」
        分科会3 「回復施設のとりくみ -福祉の立場から-」
        分科会4 「アディクションと発達障がい」
 分科会5 「処方薬依存について考える -特にベンゾジアゼピン系薬剤について-」
        分科会6 「改めて家族支援を考える」
 10:00~17:00 ワークショップ 「動機づけ面接法」
 17:30~ 懇親会 (立命館朱雀キャンパス7階TAWAWA)
平成23年12月4日(日)
  9:00 2日目受付 開始
  9:20~ 大会長挨拶
  9:30~10:40 特別講演Ⅰ 「社会脳という視点からみた依存症」
 10:50~12:00 特別講演Ⅱ 「自殺対策の新たな展開―アルコール関連問題対策との互恵的連携―」
 12:00~ 閉会式

くわしくは下記をご参照ください。
学会プログラム
http://dl.dropbox.com/u/43639095/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E5%AD%A6%E4%BC%9A/%E7%AC%AC18%E5%9B%9E%E9%96%A2%E8%A5%BF%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A02.pdf

参加ご希望の方
http://dl.dropbox.com/u/43639095/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E5%AD%A6%E4%BC%9A/%E4%BA%8B%E5%89%8D%E7%94%B3%E8%BE%BC%E3%82%92%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%96%B9%E3%81%AF.pdf
増える高齢者のアルコール依存 定年前から要注意
2011/9/29付
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1E7E3E4E7E3E2E2E0EAE2EBE0E2E3E39C9C8182E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1E7E3E4E7E3E2E2E0EAE2EBE0E2E3E39C9C8182E2E3;df=2;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1E7E3E4E7E3E2E2E0EAE2EBE0E2E3E39C9C8182E2E3;df=3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3魚拓

 中高年のアルコール依存問題が深刻化している。団塊の世代を中心とした大量退職の時代を迎え、増加している高齢の依存症患者は認知症や心疾患などを併発し、病状が重くなる場合も多い。他方、働き盛り世代の自殺の背景としてアルコール問題が指摘され始めている。精神疾患や依存症の専門家らからは「老後の生き方も見据えた総合的な対策が必要だ」との声もあがる。

 大手商社に勤めていた東京都世田谷区の大槻元さん(66)は若い頃から酒量は多かったが、海外赴任中に度を越すようになり、帰国後は30代で「出勤前にも一杯ひっかけるようになった」。課長になり責任も重くなった40代に依存が本格的に。酒なしでは落ち着かなかったり脂汗が出たりし、下痢や嘔吐(おうと)など様々な症状が表れた。

 上司の指示で通院したものの、担当の精神科医は依存症は専門外。結局1カ月入院し断酒しただけで、その後も同じことを繰り返し「これ以上はいられない」と47歳で会社を辞めざるを得なかった。退職後に全日本断酒連盟に入り、現在は事務局長を務める。

全体の20%以上に

 断酒連では近年、60歳を過ぎた患者が門をたたく例が増えている。断酒連全体の会員数は減少傾向にあるが、60歳以上でみると2011年は2009人と10年前から400人増、構成比は14.5%から22.6%に跳ね上がった。厚生労働省の患者調査からも同様の傾向がみてとれる。

 アルコール関連問題専門施設の久里浜アルコール症センター(神奈川県横須賀市)でも、65歳以上の高齢患者は増加しており、同センターの松下幸生副院長は「高齢者は同じ飲酒量でも、他の年代に比べ血中アルコール濃度が高くなる傾向があり、アルコールには弱い」と指摘。認知障害や集中力低下が1週間以上続いたり、高血圧や心疾患など身体疾患や認知症を併発したりして、家族が困った末に入院となるケースもほかの年代に比べ多いという。

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断酒連が開く例会では、参加者が自身の酒害体験や断酒状況などについて話し合う

「薬より断酒」基本

 依存症の治療として代表的なのは、アルコールの害を学ぶ「酒害教育」や、患者同士でグループを作り他の患者の話を聞く「集団精神療法」。同センターでも、まずこれらを行い、加えて断酒会に参加させて断酒をさせている。

 認知症が深刻な高齢者らでは、グループホームなどへの入所も検討。患者に酒を買う金を持たせないことや、家に酒を置かないことなど、「家族への教育も不可欠」(松下副院長)という。

 また「近年は断酒だけでなく、節酒を目標とした治療法も研究が進んでいる」と東京アルコール医療総合センター(東京・板橋)の垣渕洋一医師。節酒の指導と、依存症の一因とされる脳内伝達物質ドーパミンの異常を治し飲酒欲求を抑える飲酒抑制薬とを組み合わせた方法だ。

 徐々に臨床現場で使われ始め、新薬も開発途上にある。ただ、こうした薬も飲酒欲求をゼロにできないので、節酒を目標にできるのは軽度の依存症に限られる。垣渕医師は「ほとんどの人は断酒による治療が基本」と強調する。

 こうした治療はあくまでアルコール依存症を発症した後の対応。そもそも高齢者が発症する場合、「定年後に特にやることがなく、朝から酒を飲みはじめたり、家族に隠れて飲んだりする場合が多い」と、依存症患者の相談を受ける特定非営利活動法人(NPO法人)「アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)」の今成知美代表は話す。

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飲酒による精神・行動傷害の入院患者数(推計)

自殺との関連も

 さらに、こうした60歳以上の患者のほとんどは「現役時代から依存症の素地が作られている」(大槻事務局長)という。"付き合い"の飲酒が10~20年と続いて依存症に発展するケースが多い、定年前の働き盛りの頃から予防策を講じる重要性を強調する。

 ここ数年は働き盛り世代の自殺とアルコール問題の関連も注目されており、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所が09年に行った調査では、自殺した有職者のうち3分の1強にアルコール依存傾向がみられ、多くは40~50代の働き盛りの男性だった。今成代表は「大量退職の時代を迎えた今、現役時代から退職後の生きがいや趣味を見つけ、酒に頼らない生き方を見つける取り組みが必要だ」と訴えている。
(八十島綾平、松尾洋平)


◇            ◇


酵素の型の違いが影響 「遺伝6割、環境4割」

 酒の強さは体質――。とはよくいわれるが、確かにアルコール依存症のなりやすさは、アルコールを分解する酵素の遺伝子型の違いが影響しているとされる。アルコールを有害なアセトアルデヒドに変える「アルコール脱水素酵素(ADH1B)」と、アセトアルデヒドを無害な酢酸に変える「アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」だ。

 どちらの酵素にも3種類の型があり、ADH1Bは分解速度が「速い/普通/遅い」型、ALDH2は酢酸に変える機能が「よく働く/普通に働く/全く働かない」型に分けられる。

 これまでの臨床や研究で、最も依存症になりやすいとされるのは、ADH1Bが「遅い」型でALDH2が「よく働く」型の人だ。メカニズムは未解明だが、アセトアルデヒドの発生が遅く、発生すれば素早く無害にするので、多量に飲んでも気持ち悪くならずアルコールが長時間分解されないまま体内に残るタイプ。次いで2つの酵素とも「普通」が要注意だ。

 久里浜アルコール症センターの松下副院長は「依存症に遺伝が関係しているのは確か」とする一方で、「未解明の部分も多い」と話す。近年は、依存症への影響は「遺伝が6割、環境が4割」とも考えられており、松下副院長は「生育歴など周囲の環境も含めて対策を考える必要がある」と話している。

[日本経済新聞夕刊2011年9月29日付]

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
サインバルタのセロトニン、ノルアドレナリン取り込み阻害比

http://ameblo.jp/kyupin/entry-11043963220.html

このブログをずっと読んでいる人ならわかるが、最近読み始めた読者の方は、セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンと言われても、ピンと来ないと思われる。下の表を目安にしてほしい。

セロトニンの低下が最も関与する臨床所見
緊張、焦燥。

ノルアドレナリンの低下が最も関与する臨床所見
意欲の低下
興味の喪失

ドパミンの低下が最も関与する臨床所見
楽しみの喪失

セロトニン・ノルアドレナリンの低下が関与する臨床所見
不安

セロトニン・ドパミンの低下が関与する臨床所見
食欲・性欲の低下

ノルアドレナリン・ドパミンの低下が関与する臨床所見
活動性の低下

この表を見ると、ジェイゾロフト、サインバルタ、ブプロピオンはうつ状態のどのような所見を改善するのかがイメージできる。各薬物のテーマの記事も参考にしてほしい。

幼い頃の飲酒経験、アルコール依存度を高める!
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=2&ai_id=137735魚拓

2011/09/11(Sun) 09:27
飲酒の経験が早ければ早いほど、アルコール依存症の危険が高くなるという調査結果が出た。
 ある大学病院がアルコール依存治療センターで、患者に初めて飲酒した時期を尋ねると、半分近くの患者が15才以前だったと答えた。10才以前だったという回答も13.7%もあった。
 このように幼い頃に何気なく酒を飲んだ経験が、後日アルコール依存症につながる例が多いことが分かった。

ひきこもり対策推進事業│厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/hikikomori.html

ひきこもりとは、平成19年度から平成21年度に取り組まれた厚生労働科学研究「思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究」において、次のように定義されています。

「ひきこもり」とは

○ひきこもりとは、様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態。(他者と関わらない形での外出をしている場合も含む)

・ひきこもりには、確定診断がなされる前の精神障害が含まれている可能性がある。

<思春期・青年期ひきこもりケースの背景にある精神障害の実態把握>
・実施方法:H19~H21年度に、全国5カ所の精神保健福祉センターにひきこもりの相談に訪れた16歳~35歳の方(本人の来談)184人に精神科的診断を実施(分担研究者:近藤直司の調査による)
・結果:診断の確定は約8割に当たる149人、情報不足等のための診断保留が35人。
 第一群(統合失調症、気分障害等の薬物療法が中心となるもの)49人(32.9%)
 第二群(広汎性発達障害や精神遅滞等の生活・就労支援が中心となるもの)48人(32.2%)
 第三群(パーソナリティ障害や適応障害等の心理療法的なアプローチが中心となるもの)51人(34.2%)
 分類不能1人(0.7%)
・背景にある精神障害の診断や治療だけでなく、ひきこもりがもたらす「自立過程の挫折」に対する支援も必要である。
出典:H19~H21年度「思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究」(厚生労働省研究班 主任研究者 齋藤万比古)

現在ひきこもり状態にある子どものいる世帯は、全国で約26万世帯と推計しています。

わが国の「ひきこもり」の実態調査
<把握の方法>
 全国11地域の住民から無作為に選択した4,134名を対象に、訓練を受けた調査員の戸別訪問による直接面接を実施(平成14年~平成17年度に、世界精神保健日本調査と合同で実施)
<調査の結果>
・対象者のうち、20~49歳の者(1,660名)の中で、過去にひきこもりを経験したことのある者:1.14%
・面接を受けた対象者全員(4,134名)の中で、現在ひきこもり状態にある子どものいる世帯:0.56%(全国推計では約26万世帯)
出典:H18年度「こころの健康についてに疫学調査に関する研究」(厚生労働科学研究 主任研究者 川上憲人 研究協力者:小山明日香)
愛は苦痛を緩和する:研究結果
http://wired.jp/2011/07/01/%e6%84%9b%e3%81%af%e8%8b%a6%e7%97%9b%e3%82%92%e7%b7%a9%e5%92%8c%e3%81%99%e3%82%8b%ef%bc%9a%e7%a0%94%e7%a9%b6%e7%b5%90%e6%9e%9c/魚拓

恋人の写真を見ると、苦痛があってもそれほど激しく感じない。このことは詩的な真実だが、科学的な事実でもある。

6月27日付けで『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)のオンライン版に発表された研究論文において、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の心理学者ナオミ・アイゼンバーガーの研究チームは、女性17名の被験者を対象に、fMRI(機能的磁気共鳴画像)装置を使って脳をスキャンしながら、短時間の痛みを伴う刺激を与えた。女性たちはその間、長く付き合っている交際相手、見知らぬ他人、物体の、いずれかの写真を眺めていた。

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左から、「パートナー」、「見知らぬ他人」「物体」。Image: PNAS

アイゼンバーガー氏が予測したとおり、恋人の写真を見ていた女性が感じた痛みの程度は、他の被験者に比べて低かった。この現象は、先行研究でもすでに報告されている。今回の研究が先行研究と異なるのは、その現象が起こっているときの被験者の脳を、fMRIで直接観察した点だ。

その結果、痛みが和らいだのは、前頭前皮質腹内側部(ventromedial prefrontal cortex)の活動が増大したことに関連しているとみられることが分かった。前頭前皮質腹内側部は、安全や安心などの感覚にかかわる脳の領域だ。

愛する人の存在は、単に脳の報酬系を刺激するのではなく、安全や安心の感覚を生じさせることによって痛みを緩和するのだと、アイゼンバーガー氏は事前に仮説を立てていたが、今回の結果はその仮説を裏付けるものとなった。報酬系への刺激による痛みの緩和という現象もわかっているが、それは付き合い始めで有頂天になっているカップルにみられる現象だ。

アイゼンバーガー氏によると、このような痛みの緩和効果は、クモやヘビの写真を見ると痛みがより強く感じられる現象を、ちょうど正反対にしたものかもしれないという。

「既存の文献では、準備性の恐怖刺激というものが論じられている。ヘビやクモなど、われわれが生まれつき恐がるように準備されている存在のことだ。これらのものは、進化の過程で常にわれわれの生存を脅かしてきた。そのため、適応の結果として、それらに対する恐怖が備わっている。一方で、愛する人、愛着の対象者というのは、進化の過程で常にわれわれの生存を助けてきた存在として、準備性の安全シグナルのような働きをするのかもしれない」とアイゼンバーガー氏は述べている。

今回の研究では男性が被験者になっていないが、アイゼンバーガー氏は男性にも同様の現象が見られるはずだと述べる。「女性のほうが感受性が強いと思われるかもしれないが、このようなプロセスは、男性にとっても同じくらい重要なものだ」

TEXT BY Brandon Keim
TRANSLATION BY ガリレオ-高橋朋子

WIRED NEWS 原文(English)
http://www.wired.com/wiredscience/2011/06/love-reduces-pain/

脳は「他者への罰」に快感を覚える:研究結果
http://wired.jp/wv/2011/05/09/%e8%84%b3%e3%81%af%e3%80%8c%e4%bb%96%e8%80%85%e3%81%b8%e3%81%ae%e7%bd%b0%e3%80%8d%e3%81%ab%e5%bf%ab%e6%84%9f%e3%82%92%e8%a6%9a%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%9a%e7%a0%94%e7%a9%b6%e7%b5%90%e6%9e%9c/

久里浜アルコール症センター
被災地での飲酒・こころのケア
http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai.html
被災してから時間がたつにしたがって、こころの問題が大きくなってきます。久里浜アルコール症センターでは、とくに飲酒問題に焦点をあてて、以下のように現場ですぐに使えるさまざまな資料を作成しました。被災地での飲酒問題の啓発や予防に使用いただければ幸甚です。

1. 被災地における飲酒について
 被災地での飲酒の啓発パンフレットです。すぐに印刷して配布可能です。
 http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/1_hisaichi.pdf

2. 災害後の飲酒に関する研究エビデンス
 世界で起きた災害とその後の飲酒の関係について、今までの研究を簡単にまとめたものです。災害と飲酒がどのような関係になっているか確認するために作成しました。
 http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/1_saigaigo.pdf

3. うつとPTSDのスクリーニングテスト
 現場で使用できる簡便なうつ病(2問)、PTSD(4問)のスクリーニングテストです。
 周知のよおり、うつ病やPTSDは飲酒問題の危険要因です。もちろん、これらのテストは、飲酒問題と切り離して、うつ病、PTSDのスクリーニング目的で使用できます。
 http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/1_utsu.pdf

4. 飲酒問題のスクリーニング・介入ツール
 現場で使用可能な、飲酒問題のスクリーニングと介入ツール一式です。このツールは、まず対象者の飲酒問題の程度を評価し、アルコール依存症まで至らない大量飲酒者には減酒指導を、依存症者は医療機関への紹介を勧めるようにできています。ツールは、以下のもので構成されています。
  1) スクリーニング・介入ツール(本体)
    http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/1_sc.pdf
  2) スクリーニング・介入ツール(飲酒日記)
    http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/2_dialy.pdf
  3) スクリーニング・介入ツール(使用マニュアル)
    http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/3_manu.pdf
  4) スクリーニング・介入ツール(資料1~3)
    資料1(お酒とうまく付き合うために)
     http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/4_shiryou1.pdf
    資料2(酒類のドリンク換算表)
     http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/5_shiryou2.pdf
    資料3(飲酒量を減らす方法)
     http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/6_shiryou3.pdf

災害後の飲酒に関するエビデンス
http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/1_saigaigo.pdf
さまざまな災害時の調査から災害と飲酒については、以下のようなエビデンスが
得られています。
1. 災害後、地域の飲酒量は全体的に増加します。
2. 災害前から飲酒問題をもっていた人は災害後に飲酒問題が悪化します。
3. 災害前に飲酒問題のなかった人に、災害により飲酒問題が新たに発生するかどうかについては、結論が得られていません。


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