その8
解決はある
飲んでいるときも、飲まないでいるときも「意思の力が役に立たない」病気とは恐ろしいものです。周囲の人は、なんとか「酒に節度を取り戻してくれないか」と願い、次に「酒をやめてくれないか」と願います。そして酒が止まると「今度はいつ飲み始めるのか」とひやひやしながら怯えているのです。
毎日酒臭い息をしている人に、大事な仕事を任せる会社もないでしょう。
飲酒が原因の欠勤が続けば、仕事を失いかねません。
警察沙汰を起こす人もいるでしょう。
飲む金ほしさの借金が、生活をますます苦しめたりするかもしれません。
女性の場合には、家事や子供の世話ができなくなったりします。
友人たちは去っていくでしょう。
苦しむのは家族です。それも一番大きな影響を受けるのが子供たちです。本来親から受けるべき愛情を受けずに育つ子供たちは、大きな精神的影響を受けます。暴力や経済的不安が拍車をかけます。
ビッグブックから
もしあなたが私たちのように深刻なアルコホーリクなら、もはや中途半端な解決方法はない。私たちは、自分の人生が自分の手に負えなくなった状況まで、人間の意思では決して戻れないところにまで踏み込んでしまっていた。残された道はふたつしかなかった。耐えられない状態に目をつぶって行き着くところまで突き進むのか。それとも霊的な助けを受け入れるかだった。
第二章p38-39
(AAWSの許可のもとに再録)
「アルコホーリクス・アノニマス」という本と、それと同じ名前をもったAAという共同体は、ただ一つの目的のために存在しています。それはアルコール依存症の問題に解決をもたらすことです。
ビッグブックから
私たちの集まりは世間一般で言われている意味の組織ではない。会費とか入会金のようなものは一切ない。メンバーになるために唯一必要なのは、飲酒を止めたいという心からの願いだけだ。私たちはどんな宗教、宗派にも所属しないし、どんな人にも反対しない。私たちは、苦しんでいる人たちの助けになりたいと願うだけである。
初版に寄せてxviii
メンバーになるために必要なことはただ一つ、飲酒を止めたいという願いだけです。もっとも、私たちも、初めてAAに連絡をとったころは全力を尽くしてもやめたい・・・というほどでもなかったのですが。
『こちらAA〜初めての人の疑問〜』
(AAWSの許可のもとに再録)
自分ひとりの力で戦って、勝利を得た人(つまり死ぬまで飲まないで暮らした人)はほとんどいません。中には数少ない例外もありますが、自分がそうなれるとは思わないほうがいいでしょう。
『アルコホーリクス・アノニマス』の本は、ここに紹介した第二章「解決はある」・第三章「さらにアルコホリズムについて」のあとに、第五章「どうやればうまくいくか」、第六章「行動に移す」、第七章「仲間とともに」、第十一章「未来への展望」と続きます。