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2005/12/06
<アルコール依存症という病気> (目次)
アルコール依存症(alcoholism)とはどんな病気なのでしょうか?
それを語るために僕が持っている「資格」といえば、その病気の患者であることしかありません。ここにはただ僕の説明を並べるだけより、もっと信頼できる何かが必要だと思いました。
そこで、『アルコホーリクス・アノニマス』注1)という本から文章を引用することにしました。この本は1939年に初版が発行されて以来、世界中で多くのアルコール依存症患者の回復を手助けしてきました。ここでは、この本からの引用に僕なりの解釈を加えることで、アルコール依存症とはどんな病気なのか、説明をしてみたいと思います。
重要な注) 以下のページに引用した、『アルコホーリクス・アノニマス』 および 『こちらAA〜初めての人の疑問〜』の文章は、(日本語版を含めて)ニューヨークのAAワールド・サービス社(Alcoholics Anonymous World Services, Inc..以下AAWS)が著作権を保有しています。この文章への引用は、AAWS社または日本のAAのサービス機関が、この文章に対して支持や保証を与えていることを意味しません。これはあくまで僕の個人的な見解であり、AA全体を代表した意見でも、一部を代表した意見でもありません。
- <アルコール依存症は、飲酒のコントロールを失う病気>
- 飲み始めたら止まらない病気。
- <失ったコントロールは取り戻せない>
- 治らない病気。
- <進行性で死に至る病気>
- 次第に悪くなっていく病気。
- <アルコール依存症は身体の病気>
- 次の一杯を飲みたいという体の衝動。
- <唯一の解決法。それは断酒>
- 最初の一杯に手をつけなければ、飲みすぎることは決してありません。
- <断酒ができない精神の病気>
- 自分の意思の力で止められるという幻想。
- <否認の病気>
- 自分はそんな病気ではないという逃避。
- <解決はある>
- 一方で多くの人たちが助かっている事実。
- <早ければ早いほど良い>
- 早すぎるということもなければ、遅すぎるということもありません。
- <あなたにしか決められない>
- 毎日の選択。決められるのはあなただけ。
あまり重要でない注) 日本語の『アルコホーリクス・アノニマス』のページ割り付けには3種類があります。@1977年の初版のページ番号・A2000年の翻訳改訂版のページ番号・B2002年の「個人の物語付き」のページ番号です。この一群のページを最初に作成した時には、文庫版についてはAが、ポケット版・ハードカバー版についてはBが頒布されていました。
2005年に文庫版がBに改訂され、すべての版型のページ数がそろうことになりました。そこで、このサイトの改訂をするにあたり、引用のページ番号もBに統一することにしました。AとBは32ページずれていますので、参照するに当たってAの版をお持ちの方はページ数に32を足してください。文中の「アルコホリズム」(alcoholism)という言葉は、アルコール中毒症・アルコール依存症・アルコール症などという日本語にあたります。「アルコホーリク」(alcoholic)という言葉は、アルコール中毒者・アルコール依存症者・アルコール症者という意味になります。日本語では決まった訳語がないため、AAではカタカナのまま利用しています。
このページが、少しでも依存症に対する理解の助けになれば幸いです。
ご意見やお問い合わせはこちらまで。
注1) Alcoholics Anonymous を日本語に直すとするならば「無名のアルコホーリクたち」でしょうか。しかし日本語に訳さずにカタカナのまま『アルコホーリクス・アノニマス』という書名のまま出版されています。この本の名前がアルコホーリクス・アノニマス(AA)という共同体の名前にもなっています。
AAではこの本は、共同体の名前と区別するために「ビッグ・ブック」(The Big Book)という愛称で呼ばれます。これは最初に印刷したときに、安い厚い紙を使ったせいで、「分厚い本(big book)」ができあがったことに由来しています。