心の家路
『心の家路』 タイトルの由来 Homeward Journey of Spirit

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ホーム > このサイトの紹介 > 『心の家路』 タイトルの由来  (いかに何も考えずに物事を決めるかという例)

2006/08/27 

もっと気の利いたタイトルを考えたかったのですが、いろいろと考えているうちに、面倒になってきました。ふと本棚に目をやると、そこに『心の家路』という本がありました。遠藤淑子のコミックスで、短編集です。表題作は、学校のロッカーにマリファナを隠していたことが発覚した少女が、裁判所から180時間の社会奉仕活動を命じられる話です。彼女の派遣先は、自宅療養中の病人がいる家のホームヘルパー・・・
薬物の話が出てきますが、アディクションがテーマというわけでもありません。避け得ない悲しい結末にもかかわらず心温まる話に仕上がっているのは、遠藤淑子の本領発揮といったところでしょうか・・・・。

英文のタイトル ( Homeward Journey of Spirit ) は、僕の創案です。訳にはまったく自信ありません。(以前は For Home of Spirit という英題を使っていました)。

著名な先生が、自助グループのことを「魂の家族」と呼ぶ本を出しています。
12のステップをベースにした自助グループを総称して「スピリチュアル・グループ」と呼ぶこともあります。spirit を辞書で引くと、

とあります。日本のAAは、この言葉に「霊的」という日本語をあてています。

この「霊的な」という言葉が混乱の元かもしれません。
依存症は「肉体的な病気、精神的な病気、霊的な病気」だとビックブックに書いてあります。アルコホーリクは、肉体的にも精神的にも苦痛を味わいますから、最初のふたつについては簡単に理解できます。でも、「霊的な病気」って何でしょう?

僕自身は、スピリット=魂と訳して「魂の病気」という言葉が好きですが、「人間の実存の病気」と言う人もいます。難しい言葉を連ねるよりも、ビックブックの「ピーター神父の物語」から(勝手に)数行引用してしまいましょう。

アルコール中毒によって失くしてしまった、人生における大切なもの。
信じ、希望し、愛する力。

人間は、「死ぬよりは生きているほうが良い」と感じるのが自然で、普通の人は、(無意識にも)生きる歓びを感じているものでしょう。

ところが、依存症の進行にしたがって、信じる能力も、愛する能力も失われていきます。とりわけ「自分自身を愛すること」ができなくなると、生きたいのか、死にたいのかもわからない、苦痛の日々を送ることになります。

12のステップは、「人生における大切なもの」をその人に取り戻してくれるプログラムです。回復の道のりは長く、一生かかってもたどり着けそうにありませんが、それこそが「心の家路」なのです。(と無理やりこじつけてみました)。