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No.6906 6月4日の日々雑より
by 舞 2013-06-09 18:25
- お久しぶりです。キャプランのお話面白かったです。ところで、
>イネーブリング理論とか底つき理論は、この「危機」を早くもたらすために、周囲が本人を手助けせずに突き放す必要があるという考え方でした。
これは理解できないのですが、何処かでだんだんと伝言ゲーム的になって行って出来上がった考え方でしょうか?家族はアルコール依存症者を自分が助ける事ができるという妄想を手放し、アルコール依存症者の失敗の責任はその人の責任に返して行く必要があります。それをする事で家族は初めて自分の回復に目を向ける事ができる。依存症者の「そこ付き」の為に突き放すのではありません。自分の回復成長の為に、自分の責任と人の責任部分を見分ける力をつける必要があるという事です。
アルコール依存という病気に依存症者は冒されてしまっている。一緒に病気に巻き込まれず、言動の責任を本人にかえす事で、家族も自分がいかに狂っていた対処をしていたかに気がつく事ができる。家族は自分の回復の為にアルコール依存症者を手から離すのです。結果として、依存症者は自分の言動の酷さに直面せざるをえなくなる。後始末をしてくれる人がいなくなり、同等に喧嘩をしてくれていた家族が喧嘩相手になってくれなくなり1人でわめき散らしている現実に向き合わざるをえない。それがそこ付きに結びつく事もあるだろうし、結びつかない事もあります。でもそれは家族には何の責任もありません。
家族は自分の人生を取り戻す為に、アルコール依存の病気の部分と本人の部分とを切り離してみる事ができる力をつけて行く必要があります。それはマニュアルで解決できる事ではないので時間がかかります。突き放す事と、愛のあるデイタッチメントは違います。家族の回復初期は突き放す事しかできないかもしれませんが、ステップでの回復が進めば愛を持ったデイタッチメントつまり大人の対応ができるようになってきます。
突き放すというのは、表面的な行動だけの物まねで、しかもその結果「依存症者のそこ付き」を目的としているとなると本末転倒もいい所じゃないかと思うのは私だけでしょうか?それでは家族はいつまでもアルコホーリズムに巻き込まれ続けてしまう。私読み違えているのかしら?
- 大切なのはどれだけ相手を愛するかではなく、
相手にとって自分は何かを知ることだ ・・・ 映画「偶然の旅行者」
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No.6874 自分一人で12ステップができるか?
by ヘビスモ 2013-05-20 21:19
- 若い頃
精神分析にかぶれていた時期があり、
というか
万能だと思っていた時にふとわいた疑問は、
精神分析はどうして一人ですることができないのかという点で、
答えはなぜか自分でみつけることができなかったはず。
12のステップのなんたるかも知りませんが、
共通した何かがあるのかもしれませんねぇ。
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No.6892 絶望感と空虚感
by レオンハルト 2013-06-01 22:30
- 恐れやイライラ、他人に対しての恐れ。そして最後は度重なる
スリップです、ザマないですね、みんな本当に笑っているんでしょうね
いつも私は笑われてばかり、スリップしてまた笑われる。人にずっと
バカにされて生きてきました。そんな人間です。
貸出禁止措置も功を奏せず・・空しいだけですね。
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No.6873 厚労省の検討会の報告書
by ひいらぎ 2013-05-15 18:04
- 厚労省の検討会の報告書が掲載になったので紹介しておきます。
厚生労働省:依存症者に対する医療及びその回復支援に関する検討会 報告書
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000031qyo.html
AAの関係する部分を抜粋します。
> 相談に来た依存症者本人が回復への第一歩を踏み出すためには(中略)断酒会、AA、NA、GA、MAC、DARC等の当事者による自助団体やAl-Anon、NAR-ANON、GAM-ANON等の家族や友人等による自助団体等の関係機関へのアクセスが保障される必要がある。
> 精神保健福祉センターの役割は、相談だけではなく、地域の要として医療機関、保健所や断酒会、AA、NA、GA、MAC、DARC、Al-Anon、NAR-ANON、GAM-ANON 等の自助団体や依存症者の家族の自助団体との連携の中核としての機能を果たす(以下略)
> 現在、米国の薬物依存症回復プログラムである Matrix Modelを参考に開発されたSerigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program (SMARPP) や久里浜版新認知行動治療プログラム (Treatment Model for Alcohol Dependence, based on Cognitive Behavioral Therapy, Kurihama Version:TMACK)等の認知行動療法、内観療法、集団精神療法あるいは AA、NA、GA 等で行われている12ステッププログラム、断酒新生指針等、依存症回復のための体系的なプログラムが普及しつつある。
> しかし、その普及は必ずしも十分ではなく、依存症回復のための体系的なプログラムをより普及させる必要がある。
> 本人・家族の自助団体が地域に広がり、活発に自助活動ができるように、精神保健福祉センター、保健所や市町村が協力して、当事者が活動を行いやすい環境づくりをすべきである。
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No.6870 [5/12] 依存症・発達障害支援者向きセミナー
by ひいらぎ 2013-05-09 09:11
- 依存症・発達障害支援者向きセミナー
パチンコに依存している人の課題と生活支援について
午前の部 テーマ「パチンコに依存する人たちの特性について」
高澤和彦氏(浦和まはろ相談室 代表)
中村勉(NPO法人ワンデーポート 施設長)
午後の部 テーマ「パチンコなど様々な問題を抱える人の生活支援、就労支援」
石田昭人氏(社会福祉法人はるにれの里 サポートセンターあらいぶ)
今井忠氏(NPO法人自閉症協会 理事長 社団法人日本発達障害者福祉連盟 理事)
鈴木晶子氏(一般社団法人インクルージョンネットよこはま 理事)
司会 稲村厚(NPO法人ワンデーポート理事長)
日時:平成25年5月12日(日)午前10時〜午後4時
場所:神奈川司法書士会館(JR根岸線石川町北口すぐ)
横浜市中区吉浜町1番地
参加費:1,000円
申し込み・お問い合わせ:045-303-2621
主催 認定NPO法人ワンデーポート
共催 認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク
依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会
助成 神奈川県遊技場協同組合
http://www5f.biglobe.ne.jp/~onedayport/oneday-2.pdf
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No.6865 アノニミティ
by メンバー 2013-05-07 18:24
- 医療、福祉関係者のメンバーの方々へお聞きしたいことがあります。
ご自分でアノニミティはどこまで守られてますか?
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No.6860 与えられたチャンス
by ひいらぎ 2013-04-28 00:37
- 日本病院・地域精神医学会という学会があり、その総会が今年は札幌で開かれるそうですが、大会長の田辺先生が、挨拶文にこんなことを書かれています。
> G.キャプランという、かつて地域における精神保健活動で指導的な活躍をした精神科医は、危機は、人がそれまでのその人なりのやり方では解決できないが故に危機なのであるが、そうであるからこそ、人は平時以上に、新しい対処法、新たな取り組みへの助言や指導に耳を傾ける。だから、危機は、人がそれまでにない新たな方法を身につけて、大きく成長していくチャンスでもある、という主張をしています。
http://www.knt.co.jp/ec/2013/jhcpa56/aisatsu.html
人にはそれぞれその人なりの考え方や信念があり、それに従って行動し生きています。
危機とは、その考え方・信念が通用しなくなることです。
だから人は危機を乗り越えるために、古い考え方を捨て、新しい考え方を取り入れなくてはなりません。しかし、それは簡単なことではありません。なぜなら、考え方や信念は、その人の性格や人格を作っているものですから、それを捨てることは、自分自身を(少なくともその一部を)否定することだからです。
しかし、危機は、平時にはできないことを可能にするチャンスだといいます。
アルコール依存症という病気は僕にとっては大きな危機でした。その危機を乗り越えられずにもう少しで死ぬところでした。乗り越えるには、古い考え(信念)を捨て、新しい考え方を身につけなければなりませんでした。僕の場合にも、ご多分に漏れず、それは簡単なことではなかった。しかし、依存症という大きな危機がそれを可能にしました。僕はぎりぎり間に合って、新たな取り組み(12ステップ)の助言や指導に耳を傾けることができました。
もし僕が依存症という病気にならなかったらどうだったでしょうか。それなりに生きていたと思いますが、それでは僕が古い考え(信念)を捨てることはできなかったでしょう。そう考えるとぞっとします。
病気というものは決して良いものではありません。病気にならないに越したことはない。周りも大変です。けれど、僕が依存症という病気になったのは、僕がそれを通じて成長できるように、神様が用意しておいてくれたチャンスだったのかも知れない、と考えることがあります。
まあ、それが神様が用意してくれた危機だったからこそ良かったのでしょう。人為的に作り出された危機にアルコホーリクは反応しないことが多いものですから。まあ、それは余計ごとですが。
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No.6841 ノンアルコールビールへの脳の反応
by ひいらぎ 2013-04-19 12:06
- ビールの味だけで報酬感覚、アルコール作用なくても 米研究
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2939021/10591409
このニュースをどう解釈したら良いか考えていました。元ネタを探して見つけたのがこちら。
Beer Flavor Provokes Striatal Dopamine Release in Male Drinkers: Mediation by Family History of Alcoholism
http://www.nature.com/npp/journal/vaop/naam/pdf/npp201391a.pdf
アルコールを飲むと脳の中の線条体で、ドパミン受容体が活性化することが分かっています。
(これがアルコホリックの渇望現象の引き金を引く、少なくとも引き金のひとつでしょう)。
アルコールという薬理作用のある物質がこの効果を引き起こすのは当然のこととして、この研究チームは、アルコールを飲まなくても「飲み慣れた酒の味」がしただけで、同じことが起こるのじゃないかと仮説を立てたわけです。
そこで、普通の酒飲みから大酒飲みまでランダムに男性49人選んで(平均年齢25才)、彼らに飲み慣れたビール飲んでもらい、酒を飲みたくなったか自己申告してもらうと同時に、線条体の活動をPETで観察しました。これをゲータレードを飲んだときと比べました。
ビールを普通に飲んでしまったらアルコールの薬理作用がでてしまうので、15分おきにスプーン人さじだけ舐めるて味わうだけにしました。
結果として、ゲータレードと比較してビールの味のほうが顕著に「飲みたい気持ち」が強く申告されました。またPETではドパミン拮抗薬であるracloprideの受容体への結合の減少が観察されました。
これをそのとおりに解釈すれば、アルコールを含まないけれど酒と同じ味がする飲料を飲むと、酒を飲んだ時と同じ反応が脳の中の線条体で起きる、ということです。ノンアルコールビールを飲むのは、再飲酒の準備行動になりかねないので、やめておくべきだ、と解釈するのが素直でしょうね。
まあ、ノンアルコールビールが再飲酒を誘発することは、なにも実験で確かめなくても経験上知られていることですが、それに裏付けが取れたと言うことです。
もうひとつ、この49人の中には肉親にアルコホーリックがいる人(※)が含まれていたのですが、彼らは他の人に比べて反応が顕著だった、とあります。これは、アルコホリズムという病気に遺伝的な要因があって、この反応は親から受け継いだものである可能性を示唆しています。
※=いわゆるアダルトチルドレン(AC)。
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No.6825 アヒルの子、再上映
by ひいらぎ 2013-04-03 19:15
- 以前、ACの映画のことを雑記で取り上げました
http://neatthing.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
再上映される情報がありました。
アヒルの子、再上映
ポレポレ東中野での『アヒルの子』上映
4月17日(水)20:00 小野さやか・内田春菊
http://mizushinedocu.com/schedule/#w417
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No.6852 リンクの件についてのご報告
by hiina 2013-04-24 21:37
- リンクを貼らせて頂きました。
最大10ツリーを表示します。他のツリーへは以下の機狽ゥら。
based on mbbs.cgi by suzukyu 2000 and mbbs.cgi 改 by horn 2006
少し付け加えますならば、家族自身の回復と、依存症者本人を回復に結びつけるように介入していくか、この二つは分けて考える必要があると思います。
本人の責任を本人に返すというやり方は、回復の過程にある家族にとって(また本人にとっても)役に立つ方法です。しかし、それを本人をどうやって回復に結びつけるか、という介入の技法にまで(何も考えずに)援用し、「あなたが突き放さなければ、本人が底つきしません」としたのは明らかな誤用だったと思います。
ひどい話も聞くわけです。同じ家に暮らして共同生活を送りながら、奥さんがアル中ダンナの世話を放棄することがデタッチメントだとして、食事・洗濯・掃除などの世話をしない(自分のぶんだけ)とか。あるいは、ギャンブルをなかなかやめない息子について「家から追い出しなさい」助言があるとか。これらが、援助者が「デタッチメント」の名の下に行った助言の結果です。家族の回復と介入を混同するからこういうことになるのではないでしょうか。
最近の(MATRIXをベースにした)新しい手法とか、家族向けのCRAFTとか、あるいは動機付け面接に話を聞くと、どれも家族の積極的な関与を求めています。それは家族自身の回復を妨げるものではありません。
舞さんのおっしゃるとおり、デタッチメントは間違って使われています。デタッチメントが否定されつつあるとしても、それは誤用されたものに対してであって、本来の考えが否定されたわけではありません。それは、現在「底つきの必要性」が否定されつつあるのと同じです。否定されつつあるのは誤解された底つき概念(失うこと)であって、本来の底つきの必要性は何ら否定されるものではありません。
僕は「突き放す」介入を支持していたこともありましたが、今では否定しています。人の考えは変わるものだと思います。僕だけじゃなく。
アディクションに対して、新しいやり方が生まれ、有効性が認められ、支持されて広まり、その課程で変容し、むやみに拡大され、有効性を失い、否定されて、元の姿に戻ったり、あるいは新しいやり方に置き換えられたりする・・・こういうことが繰り返され、アディクションへのアプローチはどんどん変わっていきます。面白いものだと思います。
そうですね。
私も自分に効果のあったやり方が全ての人に良い訳ではないという当たり前の事に気がつくのに随分時間がかかりました。
白と黒の間を行ったり来たりしながら、だんだんとバランスの良い所でふらりふらりと臨機応変に色々な事に対応できるようになる事が回復なのでしょうね。単に普通になるってことですね。
普通って凄い、普通って幸せな事なんだ。